fbpx

生活動線を意識した収納方法とアイデア

住宅の設計やリフォームを検討する際に「生活動線」を意識することは、日々の家事や生活を効率的かつ快適過ごしやすくするために非常に重要なポイントです。そして、その生活動線に合わせた収納場所や収納方法を考えて設計することで家族全員が使いやすく片付けやすい空間を作り出すことができます。
今回のコラムでは、熊本の住宅事情に適した生活動線を意識した収納方法と、その具体的なアイデアについて詳しく解説します。このコラムを読んで、いつまでもキレイな状態を保てるマイホーム作りに役立ててください。

生活動線を意識した収納のメリット

リビング

生活動線とは、家の中で人が移動する経路や流れを指します。例えば、「キッチン→ダイニング→リビング」や「玄関→洗面所→クローゼット」といった日常の動きに沿った動線を考えることが生活動線を意識するということです。この動線を意識した収納計画を立てることで、以下のようなメリットがあります。

家事効率が向上する

物を取り出す動作や移動時間を減らすことで、家事が効率化します。特に動きの多い家事といえば、料理と洗濯です。この動作の多い家事が行われるキッチンや洗濯スペースでは、家事動線に合わせた収納が時短の鍵となります。

整理整頓がしやすくなる

動線上に収納スペースを設けることで、使ったものをその場で片付けやすくなり、散らかりにくい家になります。また、整理整頓をお母さんだけでなく、家族全員で片付けられるよう考えるのもポイントのひとつです。

ストレスが減る

必要な物がすぐ取り出せる、片付けが簡単にできるといった収納場所や収納方法を押さえておくと、家事や生活におけるストレスを大幅に軽減します。片付けていない部屋だと、掃除を行う人だけでなく、同じ空間を共有する家族もストレスが溜まります。きれいに片付いた部屋で、家族みんな気持ちよく過ごしたいですね。

熊本の住宅事情に合った収納アイデア

熊本の気候や地域特性に合わせた収納計画を立てることで、より快適な暮らしを実現できます。以下では、スペースごとに生活動線を意識した場所ごとの具体的な収納アイデアをご紹介します。

収納

玄関収納

玄関は、家に入って最初に利用するスペースであり、外出時にも必ず通る場所です。そのため、動線上に必要な物をまとめて収納できる仕組みを整えることが重要です。まずシューズクローゼットの活用についてお話しします。
家を建てる時にみなさんシューズクローゼットを設置するかと思いますが、その際に靴以外の収納を考える人は、どれだけいるでしょうか。このことを考えるか考えないかで、玄関収納が大きく変わってきます。
玄関収納は、お出かけ前に使用する傘や帽子、カバン、雨具、ヘルメットなど外出時に必要なものを一括管理できる収納を設けましょう。特に、子供のランドセルや部活動用品などは取り出しやすい位置に収納することで、忙しい朝もスムーズに準備ができます。また、玄関近くにコートや上着を掛ける上着掛けスペースを設けることで、外出時や帰宅時の手間を省けます。
あとひとつ、熊本ではとくに玄関に置きたいものがあります。それは、見落としがちな、車の鍵。移動手段に車を使用することが多い熊本では、大人の数だけ車がある家庭が少なくありません。玄関に、車の鍵置き場を設置することで、お出かけ前や帰ってきてからの動作がスムーズになります。

キッチン収納

キッチンは家事の中でも多くの時間を費やす場所です。調理や片付けを効率よく行うために、動線を意識した収納が必要です。
まずは調理器具の収納について。調理台のすぐ近くに、フライパンや鍋、包丁など頻繁に使用する道具を収納するのは基本ですが、その調理器具を持ち出した時、最初に何をするかを考えて収納するのが一番のポイントです。たとえばお鍋などの水を入れて使用するものは、流しの下に収納すると、導線がスムーズになり便利です。
調味料や油などはコンロ周辺にまとめて収納し、必要なときにすぐ取り出せるようにします。また、キッチン収納としてパントリーがあると、ストックが隠せるので便利です。熊本は、お米を30kgの袋で購入される方もいらっしゃるので、パントリーがあると、生活感が溢れ出る米袋なども隠すことができます。乾物や缶詰やおやつなどもパントリーにまとめて保管することで、在庫管理もしやすくなります。
そして、もうひとつのポイントがゴミ箱の設置場所。キッチン内の動線上にゴミ箱を配置することで、調理中に無駄な移動を省けます。分別しやすいゴミ箱を使うとさらに便利です。家族だれもが分別しながら捨てられるようにしておくことで、ゴミ捨ても楽になります。

洗濯スペースの収納

洗濯作業は「洗う→干す→畳む→収納する」という流れで行います。この一連の動作がスムーズになるよう、動線に沿った収納を計画しましょう。
ランドリースペースは洗剤や柔軟剤、洗濯ネットを洗濯機の近くに収納します。壁面収納や棚を利用することで、取り出しやすく片付けやすい環境を整えます。そして、物干し場と収納は、洗濯物を干す場所と、衣類を収納するクローゼットを近づけることで、移動距離を短縮できます。熊本のように湿気が多い地域では、通気性の良い収納を選ぶこともポイントです。洗剤やトイレットペーパーなどのストックも増えてくる洗濯スペースは、床下収納などで収納スペースを増やすのもひとつの手です。

リビング収納

さて、問題はリビングです。リビングは家族全員が集まる場所であり、散らかりやすい空間でもあります。誰がどのスペースで何をするかそれぞれの動線を考慮した収納で、片付けやすい空間を作りましょう。
リビングに用途別の収納ボックスを準備すると、便利です。
全員が使用するリモコンやティッシュ。大人が見る雑誌や新聞。子供が使うおもちゃや学校のプリントなど、カテゴリごとに収納ボックスを設けて整理します。ボックス自体がおしゃれなデザインだと、インテリアの一部としても活用できますが、おしゃれなだけではなく、なにをどこに片付ければいいか分かるようにするのが一番のポイントです。リビングで誰がどこに座るのかを考え、その人に近い場所に収納ボックスを置けるように工夫しましょう。誰が片付ける、ではなく、使用した人が片付けるようにするのがポイントです。

子供部屋の収納

子供部屋では、自分で片付けやすい収納を意識することが重要です。
子供の身長に合わせた低めの収納棚を設けることで、自主的に片付けができるようになります。また、成長に合わせた可動式収納を取り入れることも重要です。年齢や成長に合わせて棚の高さを調整できる可動式の収納を導入すると、長く使い続けることができます

収納計画を成功させるためのポイント

ここまで、収納についてのメリットや場所別のポイントなどをお伝えしましたが、実際にマイホームでそれらを活かすためのポイントをまとめてみます。このコツさえつかめば、ずっときれいなままのマイホームを維持することができるはずです。

収納2

優先順位を明確にする

全てのスペースを完璧に収納するのは難しいため、まずはキッチンや玄関など、使用頻度が高い場所から優先的に収納計画を立てましょう。収納や片付けを成功させるためには、続けられることが最優先です。なので、全ての場所で完璧でなくて大丈夫です。生活していたら、どんどん新たな収納の問題はでてくるものです。それを解決しながら生活しながら、ひとつの場所の収納が完璧になったら、その場所はもうなにも考えなくても、美しい収納のままなのです。その時に、次の場所の収納を考えましょう。お客様がきてもすぐ対応できるようにリビングを最優先にするのか、ゆっくり就寝するための寝室を最優先にするのか、趣味の部屋を最優先にするのかは、家庭ごとに違うものです。自分と家族の最優先を考えて、まずひとつの場所の収納を整えていきましょう。

シミュレーションを行う

収納の配置を決める際には、実際に生活する場面をシミュレーションすることが重要です。「ここに収納があれば便利」といった気付きが得られます。
そのシミュレーションを行うときに、家族全ての動きを考えるのがポイントです。子供達が学校から帰ってきからの行動や、成長してから自転車に乗り始めることなど。その時だけではなく、ちょっと先の未来の行動も考えてシミュレーションを行ってみてください。そうすると、おのずと何をどう収納するのかが見えてくるはずです。

まとめ

収納3

家族みんなの生活動線を意識した収納方法を取り入れることで、家事効率を向上させるだけでなく、家族全員がずっと快適で使いやすい住まいを実現できます。特に、熊本の気候や生活事情に合わせた収納計画を立てることで、快適で暮らしやすい空間が生まれます。
住宅の新築や購入を検討されている方は、ぜひゼロキューブ熊本中央にご相談ください。それぞれの家族の生活動線に合った収納プランを提案し、理想の住まいづくりをサポートいたします。

 

«